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Young Gun of Wine

オーストラリア最優秀若手醸造家の賞であり、その年によって審査員は変わりますが、マスターオブワイン、評論家、醸造家、ソムリエなどの複数人よって選ばれます。リストアップしますと名だたる生産者達で今やオーストラリアの顔となる生産者ばかりです。取扱いワインはリンクを貼っております。

2007

ファースト ドロップ

生産者
Matt Gant マット ガント
産地
Barossa Valley バロッサヴァレー

輸入元 アプレヴ・トレーディング株式会社

人生をワイン造りに賭けようと決心したマットはワイン造りに関りながらニュージーランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、米国を転々とし、最後にオーストラリアにたどり着きました。セント・ハレットでオーストラリア人のジョン・レサスと出会った彼は、意気投合し、2人でワイナリーを立ち上げる事を決意しました。そして2005年に「ファースト・ドロップ・ワインズ」を設立します。

当初彼らは固有の畑や醸造設備を持たずにスタートしました。そのワインの品質の高さはまず評論家たちの注目を集める事となり、オージーワイン業界の重鎮ジェームズ・ハリデーやロバート・パーカー主宰のワイン・アドヴォケイトなどで彼らのワインは絶賛され、最高級の評価を勝ち取りました。

2011年、彼らは念願の自分たちのワイナリー「ホーム・オブ・ザ・ブレイヴ」を手に入れます。そこはかつてペンフォールズが所有していた施設で、バロッサ・ヴァレー南部のヌリウーパにあります。 醸造用の建物と熟成庫、そして2棟の倉庫からなる堂々たるワイナリーを手に入れてもなお、ぶどうは彼らの仲間でもある栽培農家から慎重に選び抜いて買い付けたもののみを用います。このやり方は一方で彼らがトリンカデイラやバルベーラ、トゥリガ・ナシオナルといったオーストラリアでは珍しい品種をふんだんに使う事を可能にします。彼らはシラーズから非常にクオリティの高いワインを造る一方で、こうしたユニークな品種から造るワインでも高い評価を得ています。彼らはまたワインと同じ位、ラベルにもこだわりを持ちます。コミックをあしらったものやウイリアム・ホーガースの絵を用いたものなど、一つ一つのワインに込められたストーリーを表したラベルは、舌だけでなく目でも私たちを楽しませてくれます。 彼らは今日も、豊かな創造力と、少しの先進性と、伝統への敬意をもって素晴らしいワインを造り続けています。

2008

スピニフィックス

生産者
Peter Schell ペーター シェル
産地
Barossa Valley バロッサ ヴァレー

現在未輸入

ニューバロッサのパイオニア的存在で南フランスでの経験が長く、主にローヌ品種を中心にユニークで低アルコールながら濃密ながらエレガントなワインを造り続けています。自社畑を持たずバロッサヴァレーやイーデンヴァレーから樹齢100年以上のブドウなどを購入し自社醸造しています。

2009

アデリーナ / サム ヤング パンクス

生産者
Colin Mc Bryde コリン マック ブライド       
産地
Clare Valley クレア ヴァレー

輸入元 Colonial Trade Co

コリン マック ブライドは高校を卒業後、ニュージーランドやアメリカにてヴィンテージを経験し、アデレード大学にてワイン醸造研究を学びました。 Colは学位を取得後ニュージーランドの地へ帰る予定でしたが、同じワイン醸造研究を学んでいた Jenにあったことでその予定は変わり2003年よりAdelina Wineryでワイン醸造とマネージメントを始めました。

アデレーナワイナリーはクレアヴァレーの2つの偉大な歴史的な地であるWendoureeとThe Aberfeldy vineyardにはさまれており、1910年からある樹を含む小さいブドウ園です。土壌は粘土石灰や粘板岩、赤土で、バイオダイナミック農法にてシラーズ、グルナッシュ、マタロ、ペドロ・ヒメネスを育て、フラッグシップのワインはシラーズとなります。

サムヤングパンクスは、コリン マックブライド、 ニックボーク、ジェンガードナーの3人のワインメーカーのコラボレーションにより2006年に設立されました。ラベルやボトルの名前は実在の小説’パッションパズレッドリップス や’ネネイキッドオンローラースケート’から来ています。T’n’Tシリーズでは、ラベルはイスラエルのイラストレーターアサフハヌカがデザインをしていて、1950年代の映画のポスターのようです。

2010

クリッテンデン / ロス エルマノス

生産者
Rollo Crittenden  ロロ クリッテンデン
産地
Port Phillip ポート フィリップ

未輸入

ロロの父親Garry Crittendenは、オーストラリアのワイン業界の真のパイオニアで、彼はモーニントン半島がワイン産地として繁栄する可能性を最初に見出したワイン醸造業者でした。 1982年の最初の植栽以来、この地域への彼の取り組みにより、モーニントン半島は世界的に認められるようになりました。ギャリーはまた、オーストラリアで最初にイタリアのワイン品種を手がけたワインメーカーでもあり、バルベーラ、ネッビオーロ、ドルチェット、サンジョヴェーゼなどの新しいブドウ品種をオーストラリアに紹介しました。 クリテンデンの2代目である兄弟のロロとゾーイは、どちらもブドウの木の中で育ち、父親がブドウの栽培から魔法をかけるのを見守っていました。ロロがワイン造りと総支配を管理し、ゾーイがすべてのマーケティングを担当し、父親のギャリーが引退することを可能にする家族経営を受け入れました。この国でアルバリーニョと考えられていたものがサヴァニャン(フランスのジュラ地方の白い品種)であることが発見しヴァンジョーヌスタイルのワインを造り、これまでなかったオーストラリアワインに新たな価値を作りあげました。

2011

オーシャン エイト

生産者
Mike Aylward マイク アイルワード
産地
Mornington Peninsula モーニントン ペニンシュラ

輸入元 Kpオチャード

モーニントン半島はメルボルンから1時間ほどの豪奢な別荘地ですが、今やその名はプレミアムワインを生み出すブティックワイナリーが集まる銘醸地としてのほうが好事家にとってはメジャーかもしれません。オーシャンエイトのオーナー アイルワード家は2004年までにモーニントンのスターワイナリー“クーヨン”のオーナーでしたが、新しいチャレンジを求めクーヨンを売却し、新しいワイナリーを始めることになりました。設立当初からアイルワード家の長男マイケルが醸造のタクトを振っていますが、彼はクールな2枚目俳優さながらの風貌からは想像しがたい熱さでワインを語ります。2004年以前はクーヨンで、それ以降はオーシャンエイトでヴィンテージを重ねつつ、ブルゴーニュのいくつかのドメーヌで研鑚を積んだマイケルは2011年、若手醸造家最高の栄誉「Young Gun of the Year」を獲得し、一気にその名を知らしめました。

2012

ラガベラス

生産者
Abel Gibson アベル ギブソン
産地
Barossa Valley バロッサ ヴァレー

取扱いワインはこちらから

バロッサヴァレーの雄ペンフォールズの栽培責任者兼ワインメーカーを務めた偉大なる父ロブギブソンの薫陶を受けたアベルギブソンにとってワインに携わる事はその方向性はさておきあくまで自然な流れでした。 アベルがそのキャリアをスタートしたのはロックフォード。 ただ只管に手を掛けずワイン作りに時間と情熱を惜しみなく費やす姿勢は、ロックフォードのロバートオキャラガンによる影響が大きいと言います。 スペイン各地で研鑽を積み、バロッサに戻りスピニフェックスで働き始めた頃にはアベルのビジョンは既に固まりつつありました。 アベルは言います。何十億年生きてきた地球にとって、パロッサで続いてきた160年余りのワイン作りの歴史なんてちっぽけなものだろうね。ワインにも色々なスタイルがあるけれども、この土地で生まれ育った僕にとって、実ったブドウの味わいを素直にワインへ表現する事こそが地球に対する尊敬と愛情のこれ以上無い表現なんだ」と。

2013

オコタ バレル

生産者
Taras Ochota タラス オコタ
産地
Adelaide Hills アデレードヒルズ

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オーストラリアのナチュラルワインムーヴメントにおける伝説的な人物。

タラス オコタはアデレード大学で醸造学を修めた後、世界中の有名ワイナリーでワインメーカーを歴任してきた秀才でした。そして妻アンバーと共に古びたワーゲンワゴンに乗りながら カリフォルニアからニューメキシコに掛けてサーフィンツアーをしながら思いついたアイディアが、生まれ育った南オーストラリアでクラフトワインを作るプロジェクトでした。 アデレードヒルズの中でも最も涼しいレンズウッドに居を構え、オコタが始めたワイン作りは只管シンプル。野生酵母発酵で無清澄、無慮過。バスケットプレスで古めかしく作る昔ながらのスタイルです。醸造過程では一切のSO2を拒絶しています。とはいえパンクミュージックとサーフィンがライフスタイルの中心にあるタラスが作るワインですから当然作りはファンキー。特に南フランスで出会った沢山のワインメーカー達や同じ集落で暮らすルーシー マルゴーやヤウマ達から大きな影響を受けて、そのワインスタイルは毎年どんどん変貌を遂げています。そのワインは複雑、活力にあふれ、確固たるスタイルがあり、アルコールも控えめなワインは素晴らしいピュアさが感じられ、カルトワインとしての地位を得ています。悲しいことにタラス・オコタは2020年に亡くなってしまいましたが、彼のヴィジョンは確かに彼の妻でワインメーカーであるアンバーに引き継がれています。

2014

サミ・オディ

生産者
Fraser McKinley フレーザー・マッキンリー
産地
Barossa Valley バロッサ ヴァレー

日本未輸入

ワイン造りの見習いとしてバロッサヴァレーのTorbreckとStandishWineCo.で、10年以上にわたって2人の間でアシスタントワインメーカーとして過ごしました。トルブレックにいる間には、伝説的な栽培者のエイドリアンとジェフ・ホフマンに出会いたくさんのアドバイスを受け、実際に管理も任せれ経験を積みます。 マッキンリーのワイン造りの特徴は「ブレンド」と言えるでしょう。畑、樽、ヴィンテージまでもブレンドし驚くべきワインを造り出しています。その前のプロセスは少量の全房発酵が主流であり、少量の硫黄以外の添加はありません。いくつかはマセラシオンカルボニックもします。元々デザインの学士号を取得していることもあって特徴的なボトルやラベルには目を惹かれます。

2015

ロッダ ワインズ

生産者
Adrian Rodda エイドリアン ロッダ
産地
Beechworth, Yarra Valley ビーチワース、ヤラヴァレー

日本未輸入

エイドリアン・ロダは1998年からワインを製造しており、それ以前はヤラバレーのオークリッジワインズで10年以上奉仕しました。エイドリアンはビーチワースに移り、現在は地域最古のブドウ園であるスミスブドウ園からの果実を使ったワインを生産しています。ビーチワースの他にヤラヴァレーのウィローレイク畑からシャルドネを調達し、「スミス」と共に評価の高いシャルドネを造っています。彼は現在、非常にリーズナブルな価格帯をはるかに超えるシャルドネ、テンプラニーリョとキュヴェ・ド・セズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プチ・ヴェルド、マルベックの優れた赤いボルドーブレンドを製造しています。すべてのワインは探す価値があります。

2016

ドーミローナ

生産者
Josephine Perry ジョセフィーン ペリー
産地
Margaret River マーガレット リヴァー

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スペイン語で「ぐうたら」を意味するワイナリー名、ましてや西オーストラリアと言えばサーファーの天国、恐らく野放図なメンズが立ち上げたワイナリーだとばかり思っておりましたが…ワインメーカー兼オーナーはJo Perry【ジョー ペリー】、聡明で美しい女性でございます(Josephineの愛称がJoです)。 西オーストラリア最古のワイン生産地スアン ヴァレー出身の彼女は、お爺さんがビールメーカー。彼の影響で「醸造」に興味を持った彼女は14歳の時に地元の雄ケープ メンテルのビンテージに参加、同じ年には自宅の庭から収穫したアプリコットでワインを作る様な行動力の塊だったそうです。南オーストラリアで醸造学を学んだ後にヨーロッパ行脚をスタート。ボルドーを皮切りにブルゴーニュ、ローヌ、スペイン、ニュージーランドと渡り歩き、自身のワインレーベルを立ち上げる迄は再びスペインへと戻り、Riax BaixasのBodega Vina NoraとPazos del Reyで雇われの醸造長を務めていました。そして故郷を離れて10年が経過した2012年、Joはホームへと戻り自分自身の畑とワインを確立する事を決意、そこで誕生したのがこのDormilonaです。

2017

マードック ヒル

生産者
Michael Downer マイケル ダウナー
産地
Adelaide Hills アデレードヒルズ

日本未輸入

マードックヒルは1939年からダウナー家に属していますが、ブドウの木は1998年に初めて植えられました。ぶどう畑はオンカパリンガバレーのアデレードヒルズの東側にあり、21ヘクタールのブドウ園で浅い赤いローム土壌にシストと石灰岩と海抜516メートルあります。 ダウナーはバローロのViettiで働く前に、Shaw + Smithでキャリアをスタートさせ、Peter Leske&TarasOchotaと一緒にRevenir Wineryで仕事を共にしました。ここでは、一流のワイン畑で栽培されたクラシックから、アデレードヒルズの同様に涼しい気候から調達されたブドウを使用した職人(アルティザン)シリーズまで、楽しむことがたくさんあります。

2018

アフェリオン ワイン

生産者
Rob Mack ロブ マック
産地
McLaren Vale マクラーレンヴェイル

日本未輸入

南オーストラリア州マクラーレンベールのすぐ北にあるシーフォードで育ったロブは、2005年にシドニーに移り、将来の妻ルイーズと出会いました。 ロブは、クレアバレーのキリカヌーン、シドニーのレイスウェイトワインピープルでプランナー兼バイヤーとして、マクラーレンベールのマクラーレンベールワインメーカーで働いていました。更に知識や経験を広げるために、カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州、南アフリカ、イタリア、ニュージーランドなど、多くを訪問。 アフェリオンワインは、夫婦であるロブマックとルイーズロードスによって2015年6月に設立されました。本物で高品質のマクラーレンベール・グルナッシュを生産するという想いで、私たちは厳選されたぶどうでワインを手作りし、料理に完全にマッチするスタイルを生み出します。

2019

コーナー ワイン

生産者
Damon & Jono Koerner デイモン、ジョナサン
産地
Clare Valley クレア ヴァレー

取扱ワインはこちらから

南オーストラリア・クレアヴァレー、ウォーターヴェイルの地で35年に亘ってブドウを栽培してきたコーナー家。その地で育ったデーモンとジョナサンの若き兄弟は国内および海外で培った経験を活かし、新たな挑戦=自社畑によるワイン造りを始めます。彼らのワイン造りのコンセプトは極めてシンプルで、「全てのクオリティは畑から生まれる」というもの。 クレアヴァレーのテロワールがしっかりと表現された自社畑ブドウは全て野生酵母でナチュラルに醗酵され、最小限のS02添加、清澄およびフィルタリングをしないといった人的介入を最小限に抑えた手法で造られます。瑞々しくアロマティックなリースリングや、旨味に溢れ飲み手に自然の恵みを感じさせてくれる赤ワイン”The Clare”など、彼らの造りだすナチュラルでありながらクレアヴァレーのテロワールが表現されたワインたちは、その洗練された魅力で既にオーストラリア国内で熱い注目を集めています

2020

ディルワース アラン

生産者
Loique Allain & Chris Dilworth アラン、ディルワース
産地
Macedon Ranges マセドンレンジズ

日本未輸入

Dilworth&Allainは、ビクトリア州のマセドンレンジに拠点を置くChrisDilworthとLoiqueAllainの小さなワイナリーです。 クリスは高校卒業後の最初の仕事はブドウの収穫で、すぐに2011年にアデレード大学でブドウ栽培とワイン製造の学位を取得しました。その後、トスカーナ、ブルゴーニュ、タスマニア、バロッサバレーなどの地域で働きました。 アーティストのアランは、ブルゴーニュとマクラーレンベールのブドウ園とワイナリーでも働いており、ワインへの情熱を集中させるのに役立っています。 ディルワースとアランは現在、自分たちをネゴシアンと表現し、マセドンレンジの3つのブドウ園から果物を購入し、独自のワインを造り上げています。

2021

シャーロット・ダルトン ワイン

生産者
Charlotte Hardy シャーロットハーディー
産地
Adelaide Hills アデレードヒルズ

日本未輸入

2015年に自身のワインを初リリース。ニュージランドのクラギーレンジ、セイクリッドヒルで働き、その後マルゴーのシャトージスクールやナパバレーのアヴレヴヴィンヤードなどの国際的なヴィンテージを経て2007年からオーストラリア・アデレードヒルズのレーンヴィンヤードに勤めます。

ワインは彼女の愛着あるセミヨンとシラーズは自然的な醸造で造られますが、しっかりと技術的な理解を持って造られます。2019年にアデレードヒルズからフルリュー半島に拠点を移し、ライフスタイルの見直しやその土地のフィアーノなど様々な品種でワインを造り、そして自身のワイン畑を持つ事を待ち望んでいます。

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