Hochkirch wines / Syrah 2019 ホフキルシュ / シラー
良い年のみ判断して決める酸化防止剤無添加のシラー
非常に目の詰まった果実味、ブラックチェリー、カシス。カカオニブのような上質なチョコレート風味も感じ濃密。
しかしながら驚きはその酒質にあり、タンニンは溶け込み滑らかで重さを感じさせない、サラッとした透明感ある液体で余韻の綺麗さ。
今飲んでも美味しいが、数年寝かせた後に飲んでみたいと思ったワイン。
【原産国】オーストラリア ビクトリア州 ヘンティ
【生産者】ジョン・ナゴルカ
【タイプ】赤ワイン ミディアム ドライ
【ぶどう品種】シラー100%
【アルコール 】13.5%
https://hochkirchwines.com.au
ジョン・ナゴルカ
ホッフキルシュは1990年設立。年産は約3000ケースのブティックワイナリー。オーナーワインメーカーは放射線技師だったジョン・ナゴルカ(John Nagorcka )。ヴィンヤードはヴィクトリア州の州都メルボルンから西へ300kmほど、オーストラリアでも最も冷涼なワイン産地の一つであり、ブルゴーニュとの類似性を指摘されているヴィクトリア州Henty / ヘンティ。Hochkirch / ホッフキルシュのヴィンヤードはそのヘンティにおいて特に冷涼な地区・ハミルトンに位置しており、バイオダイナミック農法によって栽培されています。
1.2haに初めて植樹したことがワイナリーの始まりですが、ワインのクオリティーを上げるためその後は栽培や醸造に改良を重ねました。1995年~1997年にかけては植樹のレイアウトを見直し、同時にhaあたり6000本程度の密植に。
そして1997年からバイオダイナミックに移行を始め2005年にDemeterの認証を取得しました。除草剤や農薬の使用はもとより、灌漑さえも一切行っておりません。また醸造でもできるだけ手を加えないよう、野生酵母で醗酵し清澄も濾過もしておりません。SO2はボトリング時の最小限の添加に留めております。ワイナリーは立地斜面の条件を生かし重力式のレイアウトになっています。
栽培 | ワイナリー周辺に拓かれた畑から。ビオディナミ農法。 |
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醸造 | 30%全房、醗酵前浸漬。野生酵母によって醗酵後、約 2 週間のマセレーション。フレンチオーク(新樽なし)へと移され約 15 カ月間熟成(マロ醗酵)。少量の亜硫酸と共にボトリング。ノンフィルター、清澄剤不使用。 |