Frederick Stevenson / Pinot Noir 2021 フレデリック スティーヴンソン / ピノノワールSold Out
哀愁深い落ち着いたトーンのピノノワール
2015年頃、現地で飲んだスティーヴンソンのワインから、かなり進化していました!味わいのピントがバッチリ。自信を持っておすすめできるワインとなりました。是非。生産本数756本。
黒い果実と赤い果実が入り混じった複雑な果実味と香り。アメリカンチェリーやブルーベリー、いちじく。フルーティーという枠に入らない独特で落ち着いた、少し地味深いという言葉が当てはまるようなトーンでフレッシュなワイン。全房発酵によるアーシーなニュアンスもバランスよく溶け込んでいる。おすすめです。
【原産国】オーストラリア 南オーストラリア州 アデレードヒルズ(サマータウン)
【生産者】スティーヴン・クロフォード
【タイプ】赤ワイン ミディアム ドライ
【ぶどう品種】ピノノワール100%
【アルコール 】12.00%
【公式HP】https://www.frederickstevenson.com.au
スティーヴンクロフォード Steve Crawford
フレデリックスティーヴンソンは、2014年頃突如として南オーストラリアのアデレードに販売され始めた謎のワインでした。一体誰がこのワインを作っているのか誰も知らず、そしてどこに醸造所があるかも不明だったのです。それもその筈フレデリックスティーヴンソンとは仮名であり、その正体はスティーヴンクロフォード。フランスでワイン造りを学んで故郷に戻ったばかりの青年だったからなのです。
スティーヴンはワイン作りを始めるに当たり、先ず自身のアイデンティティを全てひた隠しにしました。スパイダーマンやバットマンのようにエイリアスを作ったことには理由があり、自身が望むスタイルを作り続ける事で周囲から敵視されたり、家族が後ろ指を指されるのではないかと考えたのです。
ルーシーマルゴーやショブルックのワインが当時は殆ど流通しておらず、スティーヴンはオーストラリアに於ける自分を異端として捉えていた訳です。偽名を使用し、複数の無名アーティストをラベルデザイナーに据え、突如としてサンプルボトルをワインショップに送りつけることでビジネスの礎を築いたスティーヴン。つい数か月前までは無名の存在であり、アデレードの街中にある古ぼけたガレージでワインを作っていることなど、誰も露知らず。ミステリアスでアンビシャス。
栽培 | サマータウン | アデレード ヒルズ 海抜500メートル。 東向きの斜面。 D5V12。 1992年に植えられたクローン。 ポール&サラ・ヒル夫妻が栽培しており、彼らが2017年にこの土地を購入して以来、オーガニック栽培への転換と、剪定とトレーニングの大幅な見直しを行い、彼らを支援してきました畑。 |
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ワインメイキング | 20% 全房。 オーク樽と細かい澱とともに9ヶ月熟成。 |
2014年、まさしくオーストラリアにいた頃、ワインショップのワイン棚に置いてあったフレデリックのラベルが当時は斬新で際立っていつかは飲んでみたいと思っていた頃、メルボルンのレストランに来て、自らワインの試飲の営業を行っていました。コーラのようなジュースの飲み物みたいで、こんなもんか。。と当時思っていました。が、、現在の彼のワインは見事進化しておりました。私の好きなナチュラルメイキングなんだけど不快な要素がなく、かつ楽しいと思わせてくれるような複雑性だったり個性を感じさせてくれるワインでした。2023年の6月で遅すぎますが、彼のワインを販売するに至りました。