Ochota Barrels / Texture Like Sun 2018 オコタ バレル / テクスチャー ライク サンSold Out
「何も考えずに飲んで美味しいワイン」を目指して造られたタラスの才能とセンスが詰まった軽旨赤ワイン
著名ワインジャーナリストであるマイクビニーはこのボトルを眺めながらワインを飲み干し、思わず笑いを堪える事が出来なかったそうです。それはゴクゴク飲める果実の素直な旨さだけが理由であったからではなく、ショッキングイエローにオフホワイトの文字が羅列したラベルデザインが目を細めないと良く読めなかったからで、まさにテクスチャー・ライク・サン(眩しくて思わず目を細めてしまう太陽の質感)であると彼の意を得たからです。
【テイスティングコメント】
色合いはラズベリー色で少し濁っている。アセロラやラズベリー、ルバーブ、すもも。刺激的な酸味に軽いアルコール度数により、軽めで爽やかで渋みはほとんどありません。日差しの強い日に外で飲みたくなるような旨味たっぷりで少しエキゾチックさもある赤ワインです。ナチュラルメイキングながら豆などの不快な要素はありません。
【商品名】オコタ バレル / テクスチャー ライク サン 2018
【原産国】オーストラリア、南オーストラリア州、アデレードヒルズ
【生産者】タラス・オコタ Taras Ochota
【タイプ】赤ワイン・ライトボディ ドライ
【ぶどう品種】ピノ・ノワール、グルナッシュ、ガメイ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ムニエ、フラゴラ、リースリング、シャルドネ
【アルコール】12.2%
【公式HP】https://ochotabarrels.com(English)
「テクスチャー・ライク・サン」はタラスとアンバーお気に入りのバンドであるザ・ストラングラーズの名曲”Golden Brown”のリリックに登場する印象的なフレーズ。タラスオコタはこの珠玉の名曲を結婚式でのBGMに使用しただけではなく、出来れば自身の葬式にもかけて欲しいと言っているほどに心底惚れ込んでいるのです。
タラス・オコタ
オーストラリアのナチュラルワインムーヴメントにおける伝説的な人物、故タラス・オコタが2008年に設立したオコタ・バレルは、アデレード・ヒルのバスケット・レンジで、ワインの愛好家に探し求められ続ける小規模で多様なワインを造り続けています。
タラス オコタはアデレード大学で醸造学を修めた後、数々の有名ワイナリーでワインメーカーを歴任してきた秀才でした。南オーストラリアではTwo Handsや Murray Street Vineyards、Nepenthe、更にイタリアのプーリアやシチリア、カリフォルニアではKunin、Bonnacorsi、Arcadian、Schrader、Out Post、 Hitching Post’sといったワインをスターダムに伸し上げた先に選んだ道が現在のオコタバレルです。それは妻アンバーと共に古びたワーゲンワゴンに乗りながら カリフォルニアからニューメキシコに掛けてサーフィンツアーをしながら思いついたアイディアで、生まれ育った南オーストラリアでクラフトワインを作るプロジェクトでした。
アデレードヒルズの中でも最も涼しいレンズウッドに居を構え、オコタが始めたワイン作りは只管シンプル。野生酵母発酵で無清澄、無慮過。バスケットプレスで古めかしく作る昔ながらのスタイルです。醸造過程では一切のSO2を拒絶しています。とはいえパンクミュージックとサーフィンがライフスタイルの中心にあるタラスが作るワインですから当然作りはファンキー。特に南フランスで出会った沢山のワインメーカー達や同じ集落で暮らすルーシー マルゴーやヤウマ達から大きな影響を受けて、そのワインスタイルは毎年どんどん変貌を遂げています。オコタ・バレルのワインに使われるブドウは、アデレード・ヒル、マクラーレン・ヴェイル、バロッサ・ヴァレーといったオーガニック、ビオディナミ、サスティナブルなワイン造りが広く実践されている産地から採られています。
複雑、活力にあふれ、確固たるスタイルがあり、アルコールも控えめなワインは素晴らしいピュアさが感じられ、カルトワインとしての地位を得ています。悲しいことにタラス・オコタは2020年に亡くなってしまいましたが、彼のヴィジョンは確かに彼の妻でワインメーカーであるアンバーに引き継がれています。
黄色に白のラベル…何も見えん。タラスのイタズラ心が楽しいワイン名通りの色で太陽の眩しさに全ての物が霞んで見えてしまうそんなメッセージが込められています。
怪しそうなワインですが飲んで頂くと、非常にキレイで美味しいワインです。割と開けてから長持ちしますので思い切って開けて冷やして楽しんで頂けたらと思います。