Frankland Estate Olmo’s Reward 2014 フランクランド・エステート / オルモズ・リウォード
カベルネ・フラン主体の王道ボルドーブレンド
飲み頃を迎えた頃リリースされるオルモズリフォード。
⻄オーストラリアでは最も冷涼で孤立したブドウ栽培地域です。この産地の特徴はフランクランド川に沿って形成された谷にあることで、その地形が冬と夏の特有の微気候を生み出します。
カベルネ・フランを主体とする香り高いボルドーブレンド。赤い果実やプラムに花の香り、モカ、スパイスがエキゾチックに混じる複雑な香り立ち。凝縮感のある果実が香ばしさ、土っぽさを伴って口中に広がり、きめ細かいタンニンが長い余韻へと導く。
【原産国】オーストラリア/ 西オーストラリア州 / フランクランド・リヴァー
【生産者】オーナー:スミス&カラム・ファミリー
醸造家:エリザベス・スミス&ブライアン・ケント
【タイプ】赤ワイン・フルボディ
【ぶどう品種】カベルネ・フラン58%/カベルネ・ソーヴィニヨン27%/マルベック11%/プティヴェルド5%
【アルコール 】14.2%
スミスファミリー フランクランド・エステート
フランクランド・エステートは、1988年⻄オーストラリア南⻄部、フランクランド・リヴァーにバリー·スミスとジュディ・カラムにより設立されました。1970年代、フランクランド・リヴァーに広大な土地を所有し、羊毛業を営んでいたバリーとジュディが牧草地を開墾してブドウを植えたのが始まり。後に娘のエリザベスと息子のハンターが加わり、家族経営のもとで、特徴的なスタイルとクオリティを兼ね備えたワインが造られます。
スミス・ファミリーは冷涼気候の特徴を生かしたワイン造りに取り組み、設立時からリースリングに力を入れ、粘土質や砂利質など異なる土壌ごとにリースリングをリリースするなど、フランクランド・リヴァーにおけるリースリングの可能性を広く知らしめました。またオーストラリアのリースリングの発展・普及と理解を深める目的で、 ⻑年に亘り、リースリングの国際的なカンファレンスを主催してきました。
アイソレーション・リッジ・ヴィンヤード
ワイナリー設立時、最初に開墾した畑「アイソレーション・リッジ・ヴィンヤード」では、ブドウは有機栽培され、低収量で摘み取られたブドウから凝縮した風味のワインが造られます。土壌は粘土の表土下層に砂利と古代のローム質が2層となって構成され、さらにその下層に鉄鉱石が見つけられます。1988年にリースリングとシラーズが植えられた後、畑は現在の34haまで徐々に拡大され、ボルドー品種とシャルドネが加えられました。この畑のボルドー品種から造られるのが「オルモズ・リウォード」です。オルモズ・リウォードは、カベルネ・フランを主体にしたボルドーブレンドのワインで、最初にフランクランド・リヴァーのプレミアムワイン産地としての潜在性を説いたカリフォルニアの栽培専門家、ハロルド・オルモ 博士への敬意(リウォード=褒美)を込めて命名されています。
栽培 | 畑:北東に面した無灌漑の自社畑(アイソレーション・リッジ・ヴィンヤード)、土壌:古代からの砂利とロームが粘土質を覆う。仕立て方:スコットヘンリー、VSP。2010年有機認証取得。 |
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醸造 | 品種ごと醸造。開口式発酵槽で丁寧なプランジングとポンプオーバーによって果帽を沈めながら、27℃以上にならないよう温度を保ち発酵。発酵後さらに浸漬し、タンニンと色を抽出。フレンチオーク樽で15ヶ月熟成。澱引き後、最小限のフィルターをかけて瓶詰め。 |
最近になってカベルネ・フランの需要を高まってきたが、何十年も前にこのブドウに力を入れてきたフランクランドエステート。バランスの良いブレンドと小慣れた頃にワインをリリースしてくれるので非常にバランスが良く、どんなお客様に幅広くお勧めできたし、今となっても使いたいと思える信用できるワイナリーの一つです。西オーストラリアでは圧倒的マーガレットリバーの独壇場だが、このフランクランドの地は引けも取らない名産地と断言できる。