William Downie / Cathedral Pinot Noir 2019 ウィリアム ダウニー カテドラル ピノノワール
ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー2006選出 ダウニーのストックワイン
ヴィクトリア州の内陸、Upper Goulburn(アッパー ゴルバーン)からのPinot Noir。Gippslandと比較すると温暖さと乾燥が風土の特徴である同地で生まれるワインは、彼の地元で育ったワインよりも凝縮した果実感と鄙びた田舎っぽい雰囲気があります。ステンレス発酵、大樽熟成。ボトル熟成を2年重ね、かつて明るい果実味が目立っていた味わいにはかなり変化が生じました。特にテクスチャーが円くなり、一体感が増し、更にヴァン ショーの様なオレンジピールやクローヴっぽい香りが出ています。
【商品名】ウィリアム ダウニー カテドラル ピノノワール 2019
【原産国】オーストラリア、ビクトリア州、アッパーゴールバーン
【生産者】ウィリアム ダウニー
【タイプ】赤ワイン・ミディアム ドライ
【ぶどう品種】ピノノワール100%
【アルコール】13.5%
ウィリアム・ダウニー
2003年に自らのワイナリーを起ち上げたウィリアム ダウニーはたちまちオーストラリアワイン業界の寵児となった天才です。5年程ブルゴーニュでワイン作りの基礎を学んだ彼は故郷でワイン作りをする為にデ ボルトリに入社。メキメキと頭角を現しました。特に除梗率を下げ、クラッシュした後は「放置する」スタイルを貫く彼のスタイルはデ ボルトリのみならずヴィクトリア州のワインメーカーに大きな影響を与えました。野生酵母による発酵、無清澄、無濾過、醸造プロセスでのSO2不使用等の特徴は現在オーストラリア産ナチュラルワインにおける共通項ですが、ウィリアム ダウニーは畑での仕事へも一切の妥協を許しません。畑での機材使用を避け、馬による農耕、ビオディナミの実践等を当たり前の様に行い、日々ブドウ樹の傍に寄り添う生活を続けています。2006年には史上最年少の若さでオーストラリア最優秀ワインメーカーの栄誉に輝いていますが(当時32歳)、本人はいたって呑気なもの。趣味のウッドベースを片手に数人のワインメーカーと一緒に立ち上げたバンド「イースティー ボーイズ」とのセッションを日々の刺激として自然体な生活を続けています。
栽培 | Cathedral【カテドラル】はVictoria州で最も冷涼な地区の一つUpper Goulburn【アッパー ゴールバーン】にてWilliam Downie【ウィリアム ダウニー】がケアを始めた同地最古にして灌漑皆無のオーガニックヴィンヤード。契約開始した2017年は整樹されておらず荒廃気味の畑から収穫されたフルーツの質に満足出来ずにロゼのみの生産、3年目のチャレンジで漸く赤を作る様になりました。 |
---|---|
ワインメイキング | フルーツは大部分を除梗。INOXタンクで発酵し、使い古しのフレンチオークで熟成。 |