Grosset / Polish Hill Riesling 2010 グロセット / ポーリッシュヒルSold Out
リースリングの世界トップ生産者に並び称せられているグロセット 強固なミネラルがようやく開き、飲み頃を迎えた熟成リースリング
リリース当初はクリスタルのように固い酸とミネラルで果実もライムのようなニュアンスで冷たく突き返される。それが熟成を経ると一気に花が開いたように豹変する。紛れもなく世界トップクラスのリースリング。
【テイスティングコメント】果実の凝縮度は非常に高く、熟したレモン、カリンのような果実味と酸味。それと並行してこのワインの一番の特徴となる分厚いミネラルがこのワインにバランスの支えと奥行きを与えている。さらに黄色のお花や蜂蜜のような香り、熟成からくるオイリーな香りやチーズの香りもこのワインの複雑味となっている。ミディアムボディーで極めてドライなスタイル。開けてからの寿命も長く、まだまだ熟成することが出来る。
【ペアリング】じゃがいもとチーズを合わせたものに火を入れた鶏肉やベーコン、身質のしっかりとした白身のお魚が合いそうです。さらに柑橘の皮なんかを最後すりおろしたり、フライドオニオンなんかを振りかけたら尚寄り添います。
【原産国】オーストラリア 南オーストラリア州 クレアヴァレー
【生産者】Jeffrey Grosset / ジェフリー・グロセット
【タイプ】白ワイン ミディアム ドライ
【ぶどう品種】リースリング 100%
【アルコール 】13.0%
【公式HP English】https://www.grosset.com.au
ジェフリー・グロセット
Jeffrey Grosset
■プロフィール
グロセット・ワインズはアデレードから北へ100キロに位置するクレア・ヴァレーの南端、オーバーンの町に1981年、ジェフリー・グロセットにより設立されました。ユニークなクレア・ヴァレーのテロワールを表現したグロセットのポーリシュヒルとウォーターヴェイルの2つのリースリングは、オーストラリア・リースリングの可能性を世界に知らしめたことでも知られています。
世界のトップクラスに認められるグロセット・ワインを支えているのは、ブドウの栽培と生育において細部にまでこだわり、手間をかけ、厳しい収量制限を行い、収穫時期を的確に判断して摘み取られる高品 質の果実です。醸造においては、できるだけ優しく、自然に任せたワイン造りにより、品種と畑の個性を限りなく美しく表現することを目指しています。
クオリティに執着するジェフリー・グロセットは、コルクに変わるスクリュー・キャップ栓導入に先導的役割を果たし、2000年にクレア・ ヴァレーの生産者たちとともに、プレミアム・ワインをスクリュー・ キャップで瓶詰めし、今日のスクリュー・キャップ栓普及の口火を切りました。その後も、スクリュー・キャップ栓の研究を目的とした基金を設立するなど、さらなる品質の向上に向け、常に革新と挑戦を続 けています。
■クレア・ヴァレーの地形と微気候
クレア・ヴァレーは、⻄側に山脈が南北に連なり、その入り組んだ深い谷間の面に沿ってブドウ畑が広がります。雨量は少なく、ほとんどが冬から春に降るため病害は少ないです。気候は夏季に気温がかなり上昇しますが、常に午後から涼風が⻄から吹き込み、地域一体の気温を押し下げ、ブドウにしっかりした酸を与えます。1850年代からの歴史をもつワイン産地で、⻑寿の赤ワインやプレミアム・リースリングが造られます。
■評価
豪ジェームズ・ハリデー:「オーストラリア・ベスト・バリュー・ワイナリー 2018」
豪グルメトラベラーズ誌:「1998年度ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」
英ワイン専門誌デキャンター:「世界最高の白ワイン醸造家10人」
米誌ワイン&スピリッツ:「世界で最も影響力のある現代醸造家50人」
栽培 | 畑:栽培面積8haの単一畑。マウント・ホロックス麓にあり、スプリングヴェイルと同じ標高 460 mの位置にあるが、土質は硬質石土壌。スレート土壌上部に粘土質と浅い泥板岩が混じり、浅い土壌はブドウの根が下へ向かって伸びる動きを防御するため、ブドウの樹はもがき、ストレスを受ける。密植で蔓は「バレリーナ・トレリス」で仕立てられ、理想的な日照が与えられる。果粒、房もともに小さめ。1996年より自然堆肥をまき、手作業により栽培。 クローン:ドイツクローン2種とオーストラリアのクローン1種。仕立て方:短梢コルドン、蔓の長さは平均70㎝と短く、果実は小粒で約100g/房。収量:ワイン2本分/株。 |
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醸造 | 古酒の為 情報得られず。参考に2020年のテクニカル 手摘み。除梗し、フリーラン果汁を5日間静置の後、シャンパン培養酵母で14日間かけて14℃から17度の低温発酵。100%ステンレス発酵、熟成。 |
正直高いと思える金額だが、このワインの味わいを体験できる機会はそうそうない。プロのソムリエならば絶対に経験しなければならないワインの一つである。ドイツやオーストリアの偉大な生産者、畑に共通するミネラルを感じ取れることが出来る。気難しい事言ってしまいましたが、ややこしく考えずとも美味しいと思えるワインの状態です。