By Farr Shiraz 2007 バイ ファー / シラーズSold Out
熟成シラーズ オーストラリア最高峰のピノノワール生産者 バイファー
飲みたくても飲めないワインではないでしょうか。今や輸入もありません。まだ現役ですが伝説的な生産者の一人と言っても過言ではありません。
シラーズの深みと複雑さを備えたパワフルなノーズ。ブラックベリーやプラム、カカオ、コショウなどのスパイス、また土にのようなニュアンスもあります。熟成度は最終段階に入っていて、スモークのような香り、ジビエ、黒系キノコ、なめし皮など香りが豊富。非常にパワフルなテイストだが熟成による柔らかさ、細かい豊富なタンニンによりエレガンスさも感じられる。
【商品名】バイ ファー シラーズ 2007
【原産国】オーストラリア、ビクトリア州、ジーロング
【生産者】ギャリーファー
【タイプ】赤ワイン・フル〜ミディアム ドライ
【ぶどう品種】シラーズ ヴィオニエ少量
【アルコール】14.0%
【公式HP】https://byfarr.com.au(English)
ギャリーファー ニックファー
オーストラリアの中でも冷涼気候地区が数多く点在しているヴィクトリア州。その州都メルボルンの南西に位置するジーロング地区にあるバノックバーン ムーラブール ヴァレーでバイ ファーは永きに渡り名声を轟かせて来ました。設立は1999年。同地を代表するバノックバーン ワイナリーで醸造長を務めた後の独立です。ブルゴーニュのデュジャックで13年間働いた経験は彼のブルゴーニュ品種に対する知識と技術を格段に向上させた事は紛れも無い事実です。当時デュジャックのセイエス氏に師事していたラルロやルーミエといった若き才能達との交流を経てギャリーは自身のスタイルを確立していったそうですが、貪欲に自身を研磨する性格はカリフォルニアのカレラ、オレゴンのクリストムでの経験を齎しました。またフランス時代にブルゴーニュに次いでお気に入りの土地でもあったローヌ品種への愛情は独立をする彼の背中を強く押した様です。バノックバーン時代には実現出来なかった古典的なヴィオニエやブルゴーニュ スタイルによるシラーズ(古樽による全房発酵)の醸造など革新的なワインを次々と発表。2001年にはワインメーカー オブ ジ イヤーの栄誉に輝き、その評価を盤石のものとしています。息子であるニックが作るファー ライジングからも影響を受け、今でも現在進行形でその進化を続けるバイ ファー。ギャリーの原動力はワインに対する熱い愛情とクラフトマンシップ、そしてあくなき向上心に違いありません。
ファーライジングの若きニック ファーのキャリアは、偉大なる父親バイ ファーのギャリー ファーから影響を受けた食とワインへの情熱がきっかけでした。幼少時代は実家のブドウ畑で大半の時間を過ごし、大学で醸造学を修めてからはオーストラリアで最古のワイナリーの一つであるローズマウント エステートの研究室で働きました。その後アメリカにあるクリストムとオー ボン クリマでヴィンテージを、そして家族ぐるみの友人であるセイエスと共にブルゴーニュのドメーヌュジャックにて合計4年の研鑽を積みました。父親と比較して見ると、地方の特徴を味わいに反映させたワイン作りを目指すニックはより繊細かつ複雑なアプローチを試みていると言って良いでしょう。特にデュジャックから影響を受けた部分は非常に大きく、余り除梗せずにクラシックなブルゴーニュスタイルを貫いている点はワインのキャラクターに如実に現れています。結果として息子から影響を受け返された、父ギャリーが作るワインまでもがクラシックなスタイルにより近づいています。この親子鷹が生み出すワインは甘美。オーストラリアのブルゴーニュ品種における白眉の存在なのです。
栽培 | 1994年に植えられたバノックバーンにある自社畑のシラーズより。北/北東の起伏のある斜面の露出した場所、そして石灰岩の上の豊かな赤い火山性の土壌。 |
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ワインメイキング | すべてのブドウはVSPトレリスから厳選され、発酵では20%が全房。 2〜4%のヴィオニエをシラーズと一緒に低温発酵させます。野生酵母による自然発酵。ブドウは圧搾前に19日間タンクに。 シラーズはフレンチオークで18ヶ月間、20%が新樽で、真空下で瓶詰めされます。 |
普通に輸入されてた頃ですら、飲む機会、リストにすらほとんどなかったバイファーのワインです。大袈裟かもしれませんが幻のワインです。もちろんオーストラリアですら見かけません。
訪問しようとしても断られもう諦めてましたが、突如ワインスクールの倉庫に2本だけありました!1本ほ一応売る為にテイスティング。普通に飲みたかったんで。。
状態はピークに差し掛かってましたが、まだ大丈夫でした。