Pierro / Cabernet Sauvignon Merlot 1998 ピエロ / カベルネ・ソーヴィニョン メルロー
状態良好 熟成カベルネ・ソーヴィニョン
試飲コメント(2022,9)
プラム、ドライイチジク、チェリーコンポート、薪、きのこ、土といった非常に複雑な香り、柔らかい酸味と果実味タッチで非常にスムースでタンニンも溶け込んでいて滑らか。熟成からくる旨味もあり余韻は長い。今で飲んで良い状態となってます。
【原産国】オーストラリア 西オーストラリア州 マーガレットリバー
【生産者】Michael Peterkin マイケル・ペターキン
【タイプ】赤 フル〜ミディアム 辛口
【ぶどう品種】カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー
【アルコール 】13.00%
【公式HP】https://www.pierro.com.au
マイケル・ペターキン
歴史と概要
ピエロは元医師のマイケル・ペターキンが1979年に⻄オーストラリア州マーガレット・リヴァーに興したプレミアム・ワイナリーです。 ペターキンは1973年に⻄オーストラリア大学医学部を卒業し、病院で3年間働きましたが、⻑時間に及ぶ過酷な勤務を離れ、医学生の頃から好きであったワインへの道へ進みます。1976年、ペターキンはアデレードのローズワーシー大学に進学し、2年間栽培及び醸造を学 びました。卒業後、⻄オーストラリアに戻り、自身のワイナリーを設立する一方で、1980年まで同じ医師であるケヴィン・カレンと妻のダイアナが興したカレン・ワインズでワイン造りに取り組みました。 ピエロの名は、ワイナリーの敷地に岩が多いことから「son of the rock」と自身の名前「Peterkin=son of Peter」を意味するPierroと掛けて名づけられました。
自社畑
マーガレット・リヴァー、ウィルヤブラップ地区にあるピエロの畑の土壌はラテライト化した深い砂利質で、上層をピンク色の粘土層と古代の岩盤が覆い、砕けた花崗岩が散在しています。緩やかな面に位置する畑は、海からの涼風が敷地内の小川に沿って吹き込むことで一 定の涼しさが保たれ、また雨によって砂利などが流されないよう岩で 囲まれています。 ピエロはマーガレット・リヴァーで最初に密植を行ったワイナリーとしても知られます。4,000-5,500本/haの密度で植え付けされ、畝と畝との間隔もオーストラリアの一般的な畑の3分の2と狭く、ピエロは畑を耕作するために特別な小型トラクターをヨーロッパから取り寄せたほどです。 午後の⻄日の強い日差しが房に直接当たらないよう、ブドウ樹は南北方向に植えられ、⻄向きの葉を多く残して房を覆っています。収量のバランスをとりながら、質のよいブドウを継続的に実らせることがピエロの高いクオリティを守る重要な要素となっています。