Mt.Langi Ghiran / Cliff Edge Shiraz 2019 マウント・ランギ・ギラン・クリフエッジ・シラーズSold Out
シラーズながら冷涼気候によるエレガンススタイルとスパイシーな赤ワイン
黒や青の充実した果実をチョコ、カルダモンやクローブが複雑に縁取り、冷涼地らしい清らかな酸にオーク由来のバニラやスパイスの風味がバランスよく溶け込んでいる。ヴィクトリア州でも最も収穫の遅いグランピアンズに位置する自社畑ブドウ(平均樹齢約26年)を100%全房発酵、フレンチオーク樽で14ヶ月間熟成(新樽率35%)。
【商品名】マウント ランギ ギラン / クリフエッジ・シラーズ
【原産国】オーストラリア、ビクトリア州、グランピアンズ
【生産者】現オーナー:ラズボーン・ファミリー チーフワインメーカー:ベン・ハインズ
【タイプ】赤ワイン・ミディアム〜フルボディ
【ぶどう品種】シラーズ100%
【アルコール】14.9%
マウント・ランギ・ギランについて
オーストラリア最古の歴史を誇るワイン産地
グランピアンズは 1870 年代、金の採掘のためヴィクリア州⻄部に 移住してきたヨーロッパ移⺠がブドウ畑を開梱した歴史を持ちます 。 グランピアンズのワインは早くにヨーロッパで高い評価を受けます が、20 世紀初め、ヴィクトリア州政府がブドウ畑を羊の放牧のため の牧草地に奨励する政策を取ったことで、ほとんどの畑が消滅、再びブドウ栽培が始まるのは第二次世界大戦後になってからです。
マウント・ランギ・ギランは、1963年イタリア移⺠のフラティン兄弟がブドウを植え、畑を復活させたことに始まります。1996 年、ランギ・ギラン山の北側の冷たい風が遮断された場所にさらに土地を購入 し、ブドウ栽培を開始しました。
ユニークな気候と風土が生み出すブドウの個性
マウント・ランギ・ギランの畑は、ヴィクトリア州⻄部、 大分水嶺( グレート・ディヴァイディング)山脈南端に位置するランギ・ギラン 山の裾野にあり、収穫期はヴィクトリア州で最も遅い場所の一つで す。標高 350m に位置し、目前にランギ・ギラン山の岩肌が 540m に及びそそり立つ風景は圧巻です。標高の高さに加え、夜になると山から降りてくる冷気、秋口に畑に延びる山影による日照量の減少などの影響により、ブドウがゆっくりと時間をかけて成熟します。 表土は花崗岩砂質、シルト、水はけのよい赤い粘土ローム、下層は オルドヴィス紀の鉄分が少ない豊富な赤い粘土質土壌と、「テラ・ロ ッサ」であることも良質なブドウを育む要因となっています。
マウント・ランギ・ギランのシラーズはフランス北ローヌ地方のシラ ーに似た、胡椒のニュアンスのあるスパイシーなワインとなります。
伝統と近代技術のバランスが生み出すシラーズ
マウント・ランギ・ギランのワイン造りは、畑で丹念に育てられたブドウが持つ自然の恵みを表現することです。醸造にはコンクリート製の浅い開放槽を使用し、人的要素は必要最低限の介入に抑えます。
3つのレンジのワインがあり、1960 年代に植えた自社畑からのブドウを使用したフラッグシップワインと、自社畑の若いブドウと契約農家のブドウを使用したクリフエッジ、ビリビリはグランピアンズ以外のブドウを使用し、マウント・ランギ・ギランの特徴を兼ね備えたスパイシーでエレガントな味わいを醸し出しています。
栽培 | マウント・ランギ・ギラン・エステート。土壌:細粒花崗岩を赤土ロームが覆う。 |
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ワインメイキング | 小型と大型の開放式コンクリート発酵槽を組み合わせて、自生酵母で100%全房発酵。発酵中はプランジングとポンプ・オーヴァーで果帽を管理。約2週間果皮浸漬。MLFは樽にて。フレンチオーク樽で14ヶ月間熟成(新樽率35%)。 |