Joshua Cooper / The Central Highlands & Ranges Rose 2019 ジョシュア・クーパー / セントラルハイランズ&レンジズ ロゼSold Out
日本への割当240本のロゼワイン
マセドン・レーンジズ周辺のジョシュア・クー パーとコネクションのある複数の畑からのワイン をブレンドして造られるロゼ。熟した苺の様なニュアンスもありながら苺の白い部分をかじっている様な酸っぱさを感じフランスのジュラ地方のプールサールのような酸化熟成系の軽さと独特な旨味のニュアンスを感じる不思議で安定感あるロゼ。※日本割当:240 本
「2020 は間違いなく記憶に残る年になるでしょう。ワインを通して見たとしても、それは変わりありません。幸運なことに我々は(19年末にオーストラリアで発生した大規模な)山火事や煙害の被害を免れましたが、一方で19年11月の開花不良による強い影響を感じない訳にはいきませんでした。結果、生産できたのは例年と比較して1/3ほどの量だったのです。このことは誠に悲しいことですが、シャルドネが一切リリースされないことを意味します。またPNやシラー(日本未発売)は非常に低い生産量となり、それは(私にとってワクワクするような新しいワイン)カベルネ・ソーヴィニヨンも同様です。ただ少ないながらもワインを造れたこと自体が幸運なことですし、この時点で既にワインたちは素晴らしいクオリティを見せてくれています。ワインはフレッシュで、味わい深い果実味とテクスチャーに溢れ、すぐにも楽しめますが、輝くような酸と滑らかなタンニンは熟成に向いていることを確かに示しています。」 ジョシュア・クーパー
【原産国】オーストラリア ヴィクトリア州 マセドンレンジズ
【生産者】ジョシュア・クーパー
【タイプ】ロゼワイン ミディアム ドライ
【ぶどう品種】ピノ・ノワール、シャルドネ
【アルコール 】12.5%
ジョシュア・クーパー
ヴィクトリア州、マセドン・レーンジズ。一般的に冷涼な気候を備え個性的なブティックワイナリーが集うこの地で一際輝く若き醸造家がいます。この地でバイオダイナミック農法を続けてきたワイナリーCobaw Ridge / コバー・リッジに生まれ後継者として尽力する一方、自身のレーベルでストイックに自らのスタイルを追求している Joshua Cooper / ジョシュア(ジョシュ)・クーパーです。
ジョシュは大学入学前にはポルトガルのドウロで収穫作業(Sandeman and Ferreira)を、在学中にも主に南オーストラリアの Hewitson、ハンターヴァレーの Tyrrell’s、Heathcote Estate、ヴィクトリアの Yabby Lake。ヨーロッパでも Domaine de la Vougeraie、Jean-Jaques Confuron で収穫作業を、シャブリの Chateau de Beru では畑での作業を。そして 2013 年 Tyrrell’s で再度収穫作業をこなし、マセドン・レーンジズにて遂に自身のレーベル「ジョシュア・クーパー」の初 VT(2012)を仕込みます。その後も各地を周りつつ経験値を上乗せし 2014 年活動拠点をマセドン・レーンジズに戻しHanging Rock(~2017 年末まで)で働きつつジョシュア・クーパーのリリースを続けます。そして現在、使用しているブドウ畑での作業を極力自身でも行うなど、「ジョシュア・クーパー」のワインに注力する体制が整ったとのこと(実家である CobawRidge でも毎年作業を手伝っており、そういった環境で育ったことが彼に多大な影響を与えているのは間違いありません)。
最初こそ彼の親が所有する畑のブドウを使わせてもらった彼ですが、以降は(ブルゴーニュのマイクロネゴシアンのように)マセドン・レーンジズとその周辺に位置し、自然環境に配慮した農法を実践し彼が望むクオリティに達する = 信頼できる畑のブドウを購入してワイン造りを行っています。印象的なラベルは彼の友人でもあるアーティスト、Loique Allain による作品(裏ラベルにもしっかりクレジット)。作品は全てリノリウム版に刻まれたもので、それぞれ畑の風景がデザインされています。ジョシュが自身のレーベルで追及するのは、テロワールをしっかりと語れる高品質なブドウを用い、ごく少量の酸化防止剤以外の添加物を用いないナチュラルなアプローチで造る、しかし上質なクラシックワインに通じる魅力を備えたワイン。世代は違いながらも、長年ワイン造りに真摯に向き合ってきた親の姿を見て育ったジョシュだからこそ表現できる新世代のファインワインと言えます。リリースから数年経ってからの抜栓をお勧め致しますが、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを有します。
栽培 | マセドン・レーンジズ周辺のジョシュア・クー パーとコネクションのある複数の畑から。 |
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醸造 | 野生酵母による醗酵、キュヴェによってステンレスもしくはオーク 樽にて熟成させるが、ウィヤージュはしない。ごく僅かに2018年産のピノ・ノワールがブレンドに使われている。ごく少量の酸化防止剤と共にボトリング。ノンフィルター、清澄剤不使用。 |
2014年訪問した際、オーストラリアの中で一番衝撃を受けたワイナリーでした。
父のコボーリッジのワインを飲んだ時、全てのワインがナチュラルでありグランヴァンに通ずる上品さを兼ね備え、喉に抜けるストレスのないきれいなワインでした。メルボルンのワインショップはほぼ全て行きましたが一度も目にすることもなかったです。世界のトップレストランアッティカのワインリストで見かけただけ。その息子が造るワインが入ってきたことがどれだけ貴重なことか。父譲りのセンスと技術、自身の世界での経験等で更に魅力なワインとなりました。益々目の離せないワイナリーの一つです。