Jauma / Sand on Schist Chenin Blanc 2016 ヤウマ サンドオンシストSold Out
ベスト・オブ・シュナンブランの一つ ヤウマのサンドオンシスト
個人的にこのヤウマのサンドオンシストはある程度寝かせると抜群にパフォーマンスが良くなります。その段階に2016は入りました。
熟した洋梨、リンゴの蜜、バナナキャンディーの様な熟した甘い香り。味わいは引き締まった洋梨に青リンゴ、りんごといった品の良い酸味とミネラルがしっかり感じ取れる。非常にバランスがよくストレスフリーに飲めるワイン。開けたてより2、3日目の方がまとまりが良く、実験的に1ヶ月冷蔵庫で放置しましたが美味しく飲めました。ナチュラルワイン好きにはぜひ飲んで頂きたいワインです。
原産国 | オーストラリア 南オーストラリア州 マクラーレンヴェイル |
生産者 | ジェームス アースキン James Erskine |
タイプ | 白ワイン ミディアムドライ |
ぶどう品種 | シュナンブラン100% |
アルコール | 11.5% |
公式ホームページ | https://www.jauma.com |
ジェームス アースキン
2006年にオーストラリア最優秀ソムリエの栄冠に輝いたジェームス ダンビー アースキン。世界最優秀ソムリエを目指すかと思われていた彼がその栄冠に輝いた直後にソムリエを辞めた事は誰しもが驚かされました。ジェームスは既に決心していたのです。自分自身のワインを作る事を。フランス・イタリア・スペイン・オーストリア・ドイツで研鑽を積みながら本当に自身が作りたいと思うスタイルに辿り着く訳ですが、ジェームスのスタイルは今正に世界中でインパクトを与えています。ちなみにヤウマとはラテン語でジェームスを意味していますが、これはスペインでジェームスが出会った若き天才醸造家の名前でもあるそうです。グルナッシュをシュナンブランを「心のブドウ」と言うジェームスが選んだ土地は南オーストラリアのマクラーレンヴェール。シスト土壌に砂質土壌が層を成す過酷な環境で、家族と共に文字通り手作りで作る彼のワインにはフィネスがあり一般的に高いアルコールと重いボディを連想させる同地のワインとは格段の差があります。サンスフルは勿論。極力何もしないアプローチがヤウマのスタイルなのです。
栽培 | ブルーウィットスプリングスは粘土質土壌とシスト(片岩)土壌を砂質土壌が覆った特殊な畑、サンドオンシストは特にスロープ状に広がる畑の上部から収穫されたブドウだけを使用しています。シュナンブランを幾つかの区画に分けて醸造。 |
---|---|
醸造 | セラーでは全てのそれぞれのワインを野生発酵でつくり、酵母も酵素も、清澄濾過剤、酸、タンニン等何も加えません。フィルターも清澄もせず、酸化防止剤 も、ボトリング時に僅かに加える以外は添加しません。 セラーは地下何階かに別れているので、ポンプをつかうことなく、すべて自然の重力でワイン作りをする事が可能です。技術的な機械を使用するよりもブドウ畑の意志に導かれ自分達の味覚を信じてワイン造りを行い、ナチュラルなワインを造る事は、それぞれの畑の本質と家族の創造的なエネルギーの両方を満たす事となります。 |
このワインが初めて入ってきた当初(2012年頃)当時オーストラリアワインでこの様なワインは輸入されていませんでした。活きたワインに衝撃を受けましたが、まだまだ消費者には受け入れてもらえず必死に説明しても手応えがありませんでした。それが今日オーストラリア=ヤウマという方がいる程となりすぐに消費されがちですけど、少し寝かせるとモンスター級へ進化します。2015年くらいにメルボルンで2011年のこのワインを飲んだ時の滑らかな食感と上品なバターの様なとろりとしたワインを体験し、それ以降熟成させようと思った訳です。