Luke Lambert / Syrah 2011 ルーク・ランバート / シラーSold Out
極少 熟成ルークランバートのシラー
2012年のルークのシラーは2021年に飲んだ時、綺麗に熟成しており不快な香りや傷んでいるなどなく、うっとりする様な優しさを持ったシラーに変化しておりました。ですのでおそらく2011年のワインも良い状態かと思われます。やはり丁寧に造られたルークランバートのワインは熟成してなお洗練さや品格が崩れないポテンシャルがあり、それが全面に出ない静寂で地味深いワインです。
グラスの中には溢れる様な黒い果実の香り、カルダモン、ペッパーの香りが立ち上がります。口当たりはしなやかで洗練されていて、非常に長い余韻が後を引きます。
【原産国】オーストラリア ビクトリア州 ヤラ・ヴァレー
【生産者】ルーク・ランバート
【タイプ】赤ワイン ミディアムドライ
【ぶどう品種】シラー100%
【アルコール 】13.5%
【公式HP】https://www.lukelambertwines.com.au
ルーク・ランバート
類まれなる才能と確固とした信念に満ち溢れ、14 歳にして醸造家になることを心に決めた男。彼が造りだす優美で洗練されたフィネスを讃えた、官能的とさえいえるワインはオーストラリアのみならず世界の先進的ワインシーンで熱狂的な評価を得ています。
高校を卒業すると 2 年間ヨーロッパへと渡り、フランスやイタリアのワイン産地を頻繁に訪れます。その中で彼が出会ったのは「土地について語るような」エレガントなワインたち。特にイタリアで出会ったネッビオーロ種から産まれる伝統的なバローロに運命的なものを感じます。帰国後チャールズ・スタート大学で醸造を修めたルークはいよいよワインメーカーとして歩みを始めますが、若くして醸造家になると決めていた彼の頭には既に「自分がどんなワインを造りたいか」そして「どこならば造れるのか」について考え続けてきたビジョンがありました。そこで彼が選んだのが「ヤラ・ヴァレー」。コールドストリームを含むオーストラリアと NZ のワイナリーで働きつつ、バローロの造り手「ジャコモ・プレッツァ」「コルデロ・ディ・モンテツェモロ」でもヴィンテージを経験。
そして 2004 年遂に自分自身のレーベル「ルーク・ランバート」を立ち上げます。優れた品質の畑からシラーとネッビオーロをリリース。瞬く間に高い評価を得るに至ります。現在ではシラーはヤラ・ヴァレーでも最も冷涼なテロワールを誇る Tibooburra Vineyard の畑から生産されています。
ルークのワイン造りにはあらゆる偉大な造り手に共通する「徹底したハードワーク」と「シンプリシティ」があります。自然には逆らわず、対話することでかつて自分が魅了された「土地を語るワイン」を造りだす。醗酵は野生酵母により、新樽は使わず、ボトリング前に極少量の SO2 のみ添加。一見シンプルだからこそ、彼が如何に徹底した労力を費やしているか、その違いを我々はグラスの中に見てとれるのです。2015 年から自前の小さな醸造所を手に入れ、さらにヤラ・ヴァレーのある場所に土地を購入し自ら草を刈り開墾、
2019 年から自社畑として始動を目指しています。植えられるのは、もちろん「Nebbiolo / ネッビオーロ」。
栽培 | 岩石が多く痩せていて、風にさらされた急斜面に位置するヤラヴァレーのセント アンドリュード ヴィンヤード |
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醸造 | 60%は除梗せず、野生酵母で発酵します。27年ものの大樽で熟成させ、清澄・濾過をせずに瓶詰め |
【シンプル】これがワインにとって良い意味合いなのか悪いのか飲み手の経験によって変わると思います。ルークのワインは非常にシンプル。化粧気がない素直なテロワールを表現したワインと言えます。私自身は2014年を飲んだ時、本当に美味しいもの食べた時に一瞬「美味しい」ではなく数秒うっとりし無言になるような感じで静止してしまいました。